本店の所在地は、会社の本社を置く、法律上の住所のことです。日本国内であれば、どこでもよく、1つの会社で1か所と決められています。
本店の所在地を会社の定款に記載する方法は、2つあります。
(1) 最小行政区画まで記載する方法
市町村および東京23区、また政令指定都市の区。
(2)町名・番地まで記載する方法
○丁目○番地など所在地を特定する。
定款では、(1)の最小行政区間まで示せばよいことになっています。多くの会社が町名・番地まで記載せず、(1)の最小行政区画まで記載する方法をとっています。
これは、定款に具体的な住所まで明記してしまうと、本店の所在地を移転させるとき、定款変更の手続きが必要となってしまうからです。
また、会社の活動拠点ではなく、代表取締役の自宅を本店所在地にするケースも見られます。これは実際の活動拠点になる事務所の所在地と本店の所在地は必ずしも一致している必要はないからです。
事業年度とは、会社ごとに決める会計上での期間の区切りのことです。
期間は1年以内であれば、1年で1期でも、半年で1期でもかまいません。
ただし、事業年度末に会社の決算を行い、納税申告をする必要があります。半年に1回の割合で会社の決算作業を行うのはかなりの手間がかかるため、多くの会社は事業年度を1年間にしています。
事業年度をいつからいつまでにするかは、会社ごとに自由に決めることができます。
会社の一番忙しい時期と、会社の決算、納税申告時期が重ならないように事業年度を選択しましょう。